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イタリアのドゥオモ傘が日本でリニューアル?!

2月に入り一段と寒くなってきました。
京都は他の地方ほど雪害はなく幸い積もってもいませんが、毎年節分に雪が降る・・・までもなく連日チラリチラリと・・・という感じです。

イタリアのドゥオモ傘が日本でリニューアル?!_f0184004_2032395.jpg今回張替えのご依頼をいただいた傘は、
イタリアのドゥオモ(大聖堂:右の写真)のこんもりとした屋根そのもののように深い張りで作られたプリント傘の生地を使っての逆張替え?です。
(当店のHPでは生地が破れたり紫外線で焼けた生地を外して骨組みはそのままで新しい生地を張り替える・・・というものなので)

10年前にイタリアに行かれたときに心惹かれていながら購入せず帰国され、帰られてからもずっと記憶から離れず今回再訪の機会に念願かなって購入されたものの・・・荷物の制限で傘としては持ち帰れず生地のみ取外して帰られたので、また傘として使用できれば・・・とご相談をいただきました。
イタリアのドゥオモ傘が日本でリニューアル?!_f0184004_20345656.jpg
元の傘は深張り用なので当店にある普通の骨と違い裁断型もかなり違うこと、また一度傘の形になっているので生地が骨の引力で伸びているため普通の型で裁断してもキレイなフォルムが出るのかと不安でしたが、幸い新品の傘でプリントも粘着性の濃いインクで生地の伸びもそれほどなく何とか張替え成功しました!
イタリアのドゥオモ傘が日本でリニューアル?!_f0184004_2057314.jpg
イタリアのドゥオモ傘が日本でリニューアル?!_f0184004_2152797.jpgこのような場合は生地を全て外して1枚づつにして折り目を伸ばし再度型に合わせて裁断するのですが、今回は深張りのため三角の高さ部分は長いものの底辺部分が短く、底辺そのまま最大限活かして50cmの傘にさせていただきました。

フォルムは違うものの、黒のショート骨(中棒が伸縮する骨)で手元も小さな竹製になり、雰囲気も違う別の一品になったと思います。

「小振りになったものの、数段しっかりして素敵になりました!」

「購入後に待ちかえれず念願の傘を差すのも終わりかと諦めかけたところ、想いが叶って日本でもさすことが出来て嬉しいです。」


とご感想をいただき、とても想いの深かった傘をまたお使いできるようにお創りすることが出来て本当によかったです・・・
10年間の想いが詰まった傘で、イタリアの風景を思い出し楽しい雨の時間をお過ごし下さい!!





*生地を活かしての張替えは上記にも書きましたとおり、一度骨に張られた時に生地が伸びるので違う型にするのはとても難しいことです。また少しでも使われたものはその使い方や年期によっても強度・耐久性がなくなるので新しいもの以外はお受けできませんのでご了承下さい。


ORDER MADE UMBRELLA  小野内商店
http://www.onouchi-kyoto.com

by nottica | 2012-02-01 21:24