2010年 08月 10日
犬の手元がついた40年前の傘が・・・
新しい傘をお創りするよりも手間もかかり技術も必要になりますので、他店では殆どされていない傘の張替えですが(自社製品のみお取り扱いのところは多少あるみたいですが)、手軽にコンビニなどで安価で買えるどうでもいい傘ではなく、大切にお使いになられているという想いがありとても素敵なことだと思います。
傘の骨は製造国や製造年、製造元やブランドによって規格が様々で基本の傘のシルエットを出すだけでもかなりの技術が必要なので、いつ製造のものかわからない他社ブランドのものをお引き受けすることは本当に難しいものですが、傘をずっと使い続けていただきたいという想いで他店の傘もお張替えを承ることにし3年目になります。
今回お張替えさせていただいた傘は40年前にご購入されたという『YONEDA』製の折りたたみ雨傘。
犬が大好きで購入されたというだけあって、繊細な手彫りの犬の手元は昔の職人仕事の素晴らしさがうかがえます。
プラスチック製の石突は剥落も多く、生地も薄くところどころが擦り切れ破れ、生地と骨が外れている部分を直しても雨傘として使えるものではありませんでした。
(雨傘張替え生地 キュプラ100% 無地 カーキ/朱色)
『元のより、しっかりした生地に創りなおししていただき、持ち手の犬の顔もきれいもらい、、有難うございました。大事に使わせてもらいます。雨の日が楽しみです。』とご感想をいただきました。
印象が変わった新しい傘で、また永きにわたりご一緒にお出かけいただけますように・・・
ORDER MADE UMBRELLA 小野内商店
http://www.onouchi-kyoto.com